まち全体をひとつの家・家族と考える

先日、ベビーシッター(子育て支援員)として「みやぎの学ぶ土台づくり」の研修を受けてきました。

チラシには、土、根、茎、葉のイラスト。
根…のびのびと遊ぶ子供(親子間の愛着形成…)
土…子供が夢中になって遊べる環境(親の学び、地域支援、保育…)
茎…心身共に健やかな子供(運動、食事、睡眠…)
葉…骨太でたくましい子供(心動かされる体験活動…)

まさに【土台】となる『土』の部分を地域が担う必要がある、という点が個人的には特に響き、シッティングさせて頂いているご家族の暮らし、自分や地域に住む家族の子育てを振り返りました。

 

・両親、祖父母
・同じ年頃の子どもと家族
・保育所、幼稚園
現代の子ども達が主に関わる人たちをあげてみても、本当に少ない。
近所づきあいもなく、地域を歩いても知らない人ばかり、という感じだろうと思います。

限られた環境や価値観の中で子育てをすることの難しさ、見守りとはほど遠い「監視」の中で過ごす緊張感。たまに誰かが来てくれて、子どもの相手をしてくれると少しだけホッとする。そんな子育て時代を思い出します。

 

踏み固められ、耕すこともままならない『土』に、子ども達がのびのびと根や葉を伸ばすことはあり得ない。
「荒野を耕す人」「新しい土を運んでくれる人」「継続的に土を育ててくれる人」…人の力で『土づくり』を始めなければならないという気付きを得て、さて…、と思考が止まります(^^;

 

なんにしても、子育て中のママたちに伝えたい。
「一人で頑張ることはムリなんです」
家族や母親だけで子育てをしているのは“人類史上初”なのだそうですよ。
集落や長屋で子育てをするのが、きっと私たちにとって本来の姿なんです。

介護中の人たちにも教えたい。
「家族だけで介護って、本当はあり得ないんです」
徘徊するお年寄りはみんなで見守る。
まちを歩くお年寄りがどこのご家族の人なのかくらい、みんな知りたいはずです。

 

だから、いっそ「まち全体をひとつの家・家族と思ってみる」。
そこには頼りにできる人や、気の合うきょうだい、いとこはいませんか?
風通しのいいリビングや、お気に入りの部屋もどこかにはあるはずです。

ずうずうしいくらいでちょうどいい。
ケンカや議論もどんどんしよう。
なんでもいいから、孤独にならないでほしいと思うのです。

そしてひと段落している人たちは力を出し合って。
孤独をつくらないように自分ができることをしてみる。

「まち全体が家・家族」
みんなでそんなふうに考えて過ごしていいけたら良い、と思いました。

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