子育てをしながら、社長業をしながら、地域活動をしながら…
本当にいろんな出来事にぶち当たって、さまざまな絶望を味わってきました。
どうしてこんなにも、次から次へとトラブルが起こるのか。
どうしてこんなにも、理不尽な出来事に見舞われるのか。
どうしてこんなにも、社会は狂っているのか。
母の闘病と死を通して、家族それぞれの「生死観」にも触れ、自分はどう生き、どう死にたいのかについても随分と考えました。
「少女終末旅行」という作品、以前ユタと一緒に観たのですが、主人公のひとりユーリが話す「絶望と仲良くなる」というセリフは衝撃的でした。
世界の終わり、少女二人がたどり着く先は、あまりにも予想どおりの結末で。
アニメでは観られなかったラストを漫画で確かめて、ようやく「絶望と仲良く」という言葉を受け入れた自分がいました。
この経験は今も自分の中になかなか色濃く残っていて、「日常は絶望だらけである」ということを受け入れ続けています。
「絶望と仲良くなること」は、きっと“悟り”に似ています。
ちょっと違うかもしれないことがあるとしたら、絶望を受け入れていくうちに、「小さな希望が生まれてくる」ということがあります。
この希望はこれからの時代、きっととても大事になってくる。
絶望だらけのこの日本、世界で、これからも生き続ける私たちが、次世代に希望を繋げるために。
そんな気持ちで、「絶望と仲良くなること」を続けてきました。
そして今、私は「希望しかない」という気持ちになっています。
何の根拠もないこの気持ち。
どう説明したらいいかもわかりませんが、私の心は今、とにかくそういう状況です。
私にもいずれ来る「終末」に向けて。
希望を作り続ける半生にしていきたいと感じています。