制度への期待、自分への期待

2020年に成立した「労働者協同組合法」が、先月、10月1日から始まりました。

「はたらくをつくる」

という言葉。フリーな立場で働く自分にはとてもしっくりきます。

 

企業の取材をさせて頂くと、「仕事という共通項を通じてコミュニティを形成している」と感じることは多々あります。
東日本大震災の際も、会社が従業員の暮らしを守ったという事例がたくさん聞かれました。

これまでの企業中心の働き方から、協働労働のように個人が「持ち寄り」でつくる働き方になることで、雇用形態に左右されない、より包括的な助け合いが仕事を通して実現するのではないかと期待できます。

 

今年は急ピッチで進んだ「子ども基本法」などもあり、法や制度の変化を通して社会の変化を感じている年でもありますが、たぶん、国民の多くはそこに期待してはいないという実態もある。

「どうせ変わらない」

という声があらゆる世代から聞こえてきそうです。

 

実際、世界的に見ても、日本は制度の効果がとても小さい国なのだそうです。
制度によって国家運営が大きく変わる国は実際にあり、それを模範として制度の重要性が語られるものの、日本では期待された効果を得ることはまれであると言います。
それがより国民の期待を裏切る結果となり、「どうせ変わらない」という声を生むのかもしれません。

 

政治に興味を持つ国民が少ないこと、制度を作ることに国民が参画していないことが、制度で変わらない国にしていると感じます。
個人的にもその意識と大きく変わるわけではなく、ここまで疲弊している国で、自分が政治を変えることに力を注ぐ余裕はなく、むしろ早く崩壊して欲しいと感じているのが本音でもあります。

それでも、ボトムアップで政治を動かしているという事例は結構あると感じています。
いずれも小さな動きではありますが、ここ数年、確実に増えていると感じていて、関わる人たちの思いに心動かされます。

中には「これならできそう」と思うものもあり、自分のキャパを考えながら、自分ができることを引き続き模索しています。

 

昨晩は、地域の政治を動かそうと長年挑戦してきた人たちが集まり、語り合う場に参加させて頂きました。
「政治や制度に期待する以上に、自分に期待することが大事」ということを教わったように感じました(^-^)

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