“子育ち”の進み方

“子育ち”は根気がいります。
脅迫、押しつけ、甘やかし、過保護…感情に任されてやってきた自己流の子育て論は全く通用しません。
木々の枝がどう伸びるか私達には予測ができないのと同じように、“子育ち”もどのくらいどの方向に伸びていくのか予測ができません。
しいて言えば、のびのびと元気よく、そして森の中でみずみずしく生きる樹木のように育ってほしい。
それすらも勝手な大人の願いであり、本人がどう大人になっていくかは本人次第。それを見守ること、時には背中を押してあげることは、私達の根気と勇気が試されている…ふたりが中学生になり、近頃ますますそう感じます。

わが家ではとにかく、本人の『どうなりたいか』、大人の『どうなって欲しいか』のすり合わせの日々です。
その『どうなりたいか』と『どうなって欲しいか』に、世間体や親のエゴ、古い考えの押しつけが入ってくると途端にこじれるので、“純粋なすり合わせになっているか”を常に確認しながら進む必要がある。思春期に入ったユタの葛藤を間近で見ているとますますそう思うようになりました。

中学生ともなると、大人だけでなく本人も純粋さを失いそうになっていきます。
理想を捨てて、現実から逃げる方法ばかりを考えるくせがついてきます。ユタの輝く瞳を失いたくない一心で、一緒に理想を追いかける母親でありたいと、日々親子で葛藤しています。

「今の考えは理想から外れない考えなのか」
「その決断が自分の一生を変えるような決断なら進んで協力する」
大人と話すのと同じように、着実に未来に進めるように言葉を選びながら話します。

『どうなりたいか』の確認を忘れないように、一呼吸置きながらゆっくり話します。どんな大人になりたいか、どんな未来なら楽しいのか、具体的な職業や目標はまだ分からなくても良いから、どんな自分だったら嬉しいのかを想像して…
今の自分はその嬉しい自分になれそう?お母さんはなれると思うけど!
なれる自信をつけるためには、今どうすればいい?
小刻みでもいい、何度も後戻りしてもいい、とにかく理想からぶれないように…
場合によっては、遅刻をさせたり休ませたりすることもあります。
もちろん、世間体やエゴが混ざって混乱することも多々あり、ホント、日々親の器が試されてると思います(^-^;)

姉のチイとは共に葛藤した時間は本当に長かったなあ。女の子だったこともあり、4年生くらいから4~5年…
3年生になり、もう彼女はすっかり大人。今は自己葛藤の真っ最中。
ユタはどれくらいかかるのかな?
「“本当に楽しい3年間だった”っていう中学校生活にしてくれることだけが望み」それだけを一生懸命伝えながら、ユタの子育ちを見守っていきたいです(^-^)

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