【“ギフト”を持ち寄って暮らしをつくり合う|ギフトシェアハウスhiraki】
横浜駅から電車で7、8分、「JR大口駅」と「東急東横線妙蓮寺駅」のふたつの駅が最寄り。駅から13~20分、坂道や階段を歩いてたどり着く高台のシェアハウス「hiraki」。1戸建て2棟続きの建物はオーナーの龍見さんのご自宅と隣接しています。地域にも開かれ、イベントなどを通して様々な人が集まるコミュニティスペースとしても親しまれているシェアハウスです。
4LDKの戸建て2棟
居室 A棟…個室×2+ドミトリー×2、B棟…個室×3 ※いずれも2階
共用のリビング、和室、キッチン、浴室、トイレなど。(2棟は同じ間取り)
■hirakiのFacebookページより…
https://www.facebook.com/people/Gift-Share-House-hiraki/100081715988441/
横浜にあるhirakiは、言うなれば「拡張家族的シェアハウス」です。通常のシェアハウスは「住んでいる人」たちのための場ですが、hirakiは住んでいない人たちにも開かれた場です。
ここは
・ただ居間でくつろぐ
・庭に来て、家庭菜園をする
・料理が好きな人が、料理をする
・ヨガなどを教えられる人がお教室をやる
・住む
・みんなでお茶をする
・草刈りをする
・などなどなど
といったことを、みんなで過ごす場となります。
…とのこと。
龍見さん曰く「Giftという英語には、“贈りもの”と“才能(=天からの贈りもの)”という意味があり、“才能を持ち寄る”(ギフトシェア)という概念を大切にしています」。
龍見さんの息子さんが運営する淡路島のリトリート施設・AMANAの活動とも繋がっていて、住民の行き来などもあるそうです。
個人的には「住んでいない人にも開かれた場」という点に共感。
所有の概念が変わっていくとも予測される時代の境目に、このような考え方が大事になっていくだろうなーと思いました。
私は今年「ガイアエデュケーション2023」に参加していて、hirakiに暮らしていた参加者から紹介してもらいました。
これまでも、友人、知人、紹介などの繋がりの中で居住・短期滞在の希望が寄せられ、ご縁が繋がっているとお聞きしました。
急なお願いに対応頂き、4泊5日お世話になった感想や、滞在しながら見た風景などをまとめておきたいと思います。
■ギフトシェアハウス
同じ横浜のウェル洋光台は「贈りあう暮らし」が行われていましたが、hirakiが表現する“ギフト”はより“人”にフォーカスしていて「才能を持ち寄る暮らし」を目指していました。
そのようなコンセプトのおかげか、住人や集まる人達は「才能」を表現したいと考えたり、すでに持っている技術を役立てたいという人が多い印象。玄関やリビングにもhirakiに関わる人達の紹介や作品展示があり、人と人とが繋がっていく場であることが分かります。
もともとhirakiは、現在淡路島で活動する龍見さんの息子さんが開いた場とのこと。
「hirakiが始まって、自分も新たな縁に出会えるようになった」と龍見さん。
ご自身がオーナーを引き受けるようになって、その輪は新たな広がりとなり、現在は龍見さんとの縁を大事にしたいという人が集まっています。
このような企画も行われていて、まさに「開かれた場」となっています。
■暮らし
4泊5日の滞在中、私は「普通に暮らす」ことを体験させてもらいました。
龍見さん主催で住人と食事会をして頂いたり、近所のスーパーに買い物に行き、料理を作り置きしたり、電車で湘南に住む友人に会いに行ったり。洗濯もいっぱいさせてもらいとても助かりました♪
住人がおかずをシェアしてくれたり、炊いたご飯を分けてくれたりして、買い物に行く必要が無くなり、後半はどこにも出かけず、丸2日hirakiに籠りました(笑)
部屋から見る景色が穏やかで、吹き抜ける風が気持ちいい。
住人はそれぞれ自分のペースで過ごしながらも、「調味料どうぞ」「洗濯しておく?」などと声をかけてくれました。
個人的には設置されていたサウナがとても気に入り…。住人よりも時間かけて使わせてもらいました(;’∀’)!
B棟には浴槽付き浴室があり、住人同士で「お風呂LINE」を作って、調整しているとのこと。ゲストが来る、イベントをやるなど、何かある際に連絡を取り合っていることもコミュニケーションになっている様子でした。
オーナーの龍見さんが中心となりながら、住人の暮らしが繋がり合っている。小さなシェアハウスならではの日常を体験させてもらいました。
■住人の声
「居心地がいい」
「里帰りしている間もhirakiに帰りたかった」
「気に入っている」
…などという声が聞かれ、特に印象に残ったのは、
「きょうちゃん(龍見さんのニックネーム)だから、選んでる」
という声です。
hirakiのロケーション、心地よい場づくりとともに、オーナーのあり方が愛されていて、「ここが続いてほしい」という願いが伝わってきます。
龍見さんともたくさんお話させて頂き、これから何かを一緒にやっていけたらという気持ちにもなりました。
日本中に、このような場をたくさん作っていけたらと感じました。