「アズワン鈴鹿」に行ってみました②

まずはじめに、アズワン鈴鹿のみなさんが運営している「会社」について。

■おふくろさん弁当
おふくろさん弁当ホームページ

鈴鹿市だけでなく、周辺地域でも人気だという「おふくろさん弁当」。
スタッフは全部で約60名、1日1000食以上のお弁当を作っているそうです。

伺ってみると特別な雰囲気ではなく、地域に溶け込んでいます。地元の人にも“お弁当屋さん”として知られていて、背景にコミュニティがあることを知っている人はあまりいないのではないかというお話でした。
店舗も併設し、多彩なお惣菜もあります。

私たちも2日間、お弁当を頂きましたがとっても美味しく、これは人気あるの分かるなーと感じました。

 

■SUZUKA FARM
SUZUKA FARM Facebookページ

おふくろさん弁当で使う野菜のほか、コミュニティの人達が食べる野菜を作っている「SUZUKA FARM」。近年は地元スーパーにも野菜を卸していて、「ずずか野菜ブランド」として認知され始めているとのことです。
お米作りも本格的になり、おふくろさん弁当のご飯は昨年よりすべて「SUZUKA FARM」で賄えるようになったとのこと。

農地の確保や農業機械の借用など様々な形で地元の応援により支えられているのだと聞きました。市内に多くの農地があるようでした。
「SUZUKA FARM」で採れた生のイチジクも頂きましたが、大変おいしかったです!

 

■すずかの里山
こちらは「会社」として運営されていないようでしたが、タケノコなどの山の幸が収穫できたりキノコ栽培もしていて、おふくろさん弁当事業の補助的な役割を果たしているようす。
「山の幸農場」では、若者たちが様々な山の幸の栽培にチャレンジしているともお聞きしました。

手作りの窯を使って行われている「炭焼き」も興味深い事業でした。
地元の人から依頼されて庭木を剪定し、切った枝などを頂いてきてそれを炭にしているということ。技術や材料が循環されて、コミュニティも地域の人もお互いに喜びがある事業だなあと思いました。
鈴鹿市内にあるうなぎ屋さんで使われているほか、コミュニティ内にある茶室で活用するとのことでした。

【会社や事業のベースは“話し合い”】
アズワン鈴鹿の会社には、社長やリーダーがいません。
「上下や命令によらない話し合いで運営」されていることが一番の特徴と言えそうです。

“話し合い”はこのような事業体が生まれる元にもなっているのだろうと想像できるし、「コミュニティの人達に食べてほしい」「お弁当屋さんで使ってほしい」「みんなと共に働きたい」など、コミュニティの人達の思いが形になっているのがアズワン鈴鹿の会社なのだろうということは伝わってきました。

とはいえ、会社だけを外側から見てもアズワン鈴鹿の実態が見えるわけではなく、やはり「“話し合い”ができるための取り組み」について知る必要があると見学してみてより感じました。
アズワン鈴鹿の会社がコミュニティの人を幸せにして、「経済循環の柱」になっていることは想像できました(^^♪

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