あらためて「子育て」について/どう育つのか

先日、仙台市・個別教室のアップルさんの記事を読み、私たちはこんな繊細な関わりをしているだろうか、と感じました。多様な子どもたちと個別に関わるプロの気づき。ともすると、親よりも相性がいい、という場合もきっとある。
「おとなしい子のほうがつぶやきが聞こえるようになった」
こんなふうにつぶやきを拾ってもらえたら。その子の育ちにきっと良い影響があるはずです。

 

自分の親が同じ価値観を持っていたり、自分の知りたいことを教えてくれる大人だった場合、その子どもはラッキーですが、そうではない場合も多々あります。
複数の子がいると、個性の違いで親との相性が変わってしまったりもします。

我が家の場合。

ユタの個性と私の個性は相性が良い方だと思います。
本気で議論をしたり、興味を持ったことを一緒に探求したり、自然と互いの理解が深まりました。

しかし、チイの個性と私の個性については決して相性が良い訳ではありませんでした。
理解に苦しむ場面がたくさんあり、つい押さえつけるような発言をしてしまうことが今もあります。私にない価値観を持っていたので、チイらしさを見つけるのにとても苦労してきました。

ユタはもうひとつラッキーがありました。
保育所から小学校まで、ずっとユタの個性を理解してくれる担任ばかりだったことです。逆に教科担当が変わる中学では、小学校のような関わりが期待できず、不登校の原因となりました。

チイは担任には恵まれない学校生活を送ってきましたが、本人が努力し、乗り越えてきました。
長女として、生徒として、家でも学校でも頑張ってきたチイですが、人に助けを求めることが苦手という副作用が少し残っています。

同じ家庭で子育てをしても、こんなふうに違いが生まれてしまう。
そんな中、子どもたちは相性やつまづきをどんな方法で補っていくのか。

これはもう、出会いしかないと思うのです。
親以外の大人との出会い。
知らなかった世界との出会い。
自分を揺さぶる友人との出会い。。。
そこから学んだり励まされたり、他の人々と自分や親、きょうだいを比べたり、家族にはなかった価値観を知ったりしていくうちに、徐々に「自分」が見えてくる。
自分の立ち位置が分かったら、理想の自分をえがいて、そこに進んでいく。
何年もかかって、そんなふうに育っていくのだと思うのです。

 

だから、やっぱり「子どもと社会」です。
子育ての根っこになる出会い、つぶやきを聞いてもらえる出会いを。
子どもが「自己探求」できるよう、多様な出会いを体験して欲しいです(^-^)

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