ユタのもやもやから学ぶこと

ユタが学校にいけない原因のひとつは、たぶん「オトナの理屈の本音」です。

離乳食を食べるも哺乳瓶で母乳を飲むのも、絶対自分の手でしかやらない赤ん坊だったユタ。着替えも1歳前から自分でやらなければ気が済まず、着せれば脱いで着直すほど。園長先生もびっくりの超頑固者でした。

何をするにも本人の“納得”が必須なので、小学校の6年間も先生方にずいぶん苦労をおかけしました。

小学校までは、うまく説明はできなくても、純粋に自分のもやもやを表現し、発散して、お友達も同じように純粋に受け止めてくれていたのだと思います。
「子どもの自分だけでなく、オトナの自分が混ざってきた。純粋に自分を見てくれていないな、と思う友達もいる。小学校は自分の充電の場だったけど、中学校は逆にチカラを吸い取られてしまう感じ。小学校で充電したパワーを使い果たしてしまった」
丸一か月の不登校期間を経て、彼が出した結論でした。

“オトナが作る学校のルール”に対しても、ユタは小学校低学年から納得ができなかったことがあります。
「家族や友達との時間や自分の楽しみの時間をけずって、宿題をすること」
家庭や放課後のプライベートをオトナがコントロールすること。それは彼にとって、最も納得できないシステムのひとつです。
さらに中学校はその行動を点数化し、内申書に反映します。部活動にもその価値観を持ち込みます。
ユタにとって最も大切な、家族や友達との時間と自分のための時間、そして大好きな卓球をする時間を、純粋に過ごせないことの苦痛は多大です。

これはユタの問題のようですが、実際は私達オトナの問題でもあります。
オトナに素直に従って、進学、就職をしたにも関わらず、思春期の子ども以上に悶々と過ごすオトナの姿が蔓延している現実。言われたことに素直に従って希望に繋がる未来なんて簡単に想像できるはずがない。

私達はこのまま『しかたない』と唱え続けるのでしょうか。
それとも、子ども達と共に新しい未来に進むのでしょうか。
そのもやもやが、ユタ、そして多くの子ども達のもやもやの正体だと感じました。

今、オトナに出来ることは何だろう。
今すぐ行動出来ることは本当に少ないけども、事実を集めて学校に伝えることから始めることにしました。
苦情や指摘ではなく、形になって見えていない「オトナの理屈の本音」に私達がきちんと向き合えるように。そして、手を取り合って一緒に考えられる未来に向かって。子ども達が充電できる学校になる日が来ることを願って。
あきらめず、コツコツ伝え続けたいと思っています(^-^)

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