子育てってなんだ/ある日とつぜん親になる

ユタが生まれて少ししてから約10年、地元のサイトで「子育てカイテキ化研究所」というブログを書いていました。
タイトルからも読み取れるように、私にとっては「子育てが快適ではない」という事実がありました。サイトが閉鎖してしまい、読んで頂けないのが残念ですが、10年間日々の葛藤や小さな喜びを綴り、最終的には「子育てはカイテキにならない」という結論にどりついたことをお伝えしておきます(笑)

 

チイが生まれた18年前、時代は少しずつデジタルな雰囲気になっていて、素敵な暮らし、充実した子育てをしている、という情報がたくさんありました。友人の子育てを見ていても、自分よりずっと落ち着いた生活をしているように見えました。
活発な子、利口な子などに出会うと、知らず知らず自分の子と比べている自分がいました。重症アトピー、内弁慶なチイとふたりで過ごす日々は孤独で、旦那の理解がないと感じ、心は壊れそうになりました。保育所に預けて仕事に出かけると、やっと息が吸える、そんな感じでした。

そうしているうちに、ユタも生まれました。
かゆがって夜泣きをするチイをなだめつつ、ユタの授乳をする日々。八戸の有名皮膚科に行き、チイの痒みが止まったこと、生後5か月のユタも保育所に通い始めたことで、やっと少しずつ自分を取り戻していきました。

「子育てカイテキ化研究所」が始まったのはその頃だったと思います。
暮らしから見直すためカイテキな住まいを実現した!…と思ったら、母が病気になり家業への転職、夫婦逆転生活、泣く泣く引っ越し…
暮らしが定まらないまま「子育てカイテキ化」を目指すのは困難でした。

特に夫婦逆転生活の期間は「家のことをしてもらい仕事に行くだけって、なんてラク」と感じ、子育てから逃げる日々もたくさんありました。旦那もギブアップして、子どもを連れて実家に家出…なんてこともしばしば。4歳のチイ、2歳のユタにとって、きっと「カイテキ」からは程遠い時期でした。

 

「ある日とつぜん親になる」ってこんな感じ。
我が家の場合、3年たっても、5年たっても、親らしさは定まることなく、10年くらいでようやく「子育ち」に気付きました。
振返れば、子育てをカイテキにしよう、って、だいぶ大人の都合。きっと子どものカイテキ生活よりも大人のエゴが優先でした。
自分のことで精一杯。子どもを振り回しながら、すったもんだの日々でした。

そんなこんなで、我が家の子たちは「子育ち」で大きくなりました。大人の都合に振り回されながら、よく頑張ってくれました。
「子育てカイテキ化研究所」も、後半は子どもたちが自分で考え、自分で育つ様子を書いていました。そのうち、子育てをカイテキ化したいなんてことは、思わなくなっていました(^-^)

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