コミュニティ・スクール②|なんのためにやるのか

地域住民が学校運営に参画する仕組みは、2000(平成12)年「学校評議員制度」というものから始まっています。
2007(平成19)年からは学校の評価にも地域住民が参加するようになりました。私が住む地域の学校でもこのふたつの制度は取り入れられていて、子ども会育成会会長、PTA会長、元会長として合計4年間参加させて頂きました。

「学校評議員制度」が導入される際の施行通知には、「これからの学校が、より自主性・自律性を持って、校長のリーダーシップのもと組織的・機動的に運営され、幼児児童生徒の実態や地域の実情に応じた特色ある学校づくりを展開することができるよう…」などと記されていて、地域とともに学校づくりをすることを目指してきたと分かります。

コミュニティ・スクールはこの考えがベースにあり、「地域とともにある学校に転換を図る」ことを目指しています。児童生徒の実態、地域の実情に合わせて学校づくりをする。そんなことが20年も前から語られていたなんて!とおどろきました。
学校評議員、学校評価委員は、そこまでの気持ちで参加していなかった…という反省もしました。

事例集を見ると、その多様さにまたビックリです。
朝の職員朝会中に地域の人がクラスに入る「朝先生」、公民館が主体となって世代を超えた人々が学び合う「地域協育ネット」、4つの中学校区をつなぐ「総括コーディネーター設置」、無料の夜間補充教室「がんばらナイト」などなど…
まさに地域の宝を育てるために、みんなの知恵を総動員!という感じです。
自由な発想で、多様な人がアイディアを出して、自分の地域の子どもたちを育てる。とってもステキなことですね。

とはいえ、子ども会や町内会の運営も難しい中、学校のために地域が力を合わせるなんて到底無理。そんな声も聞こえてきそう。実際、その懸念の方が大きい、とも感じます。
「自由」ってとっても難しい。でもそれぞれが「役割」を持ち、「主体性」を発揮して動き始めた時、その浄化作用は確実に広がっていきます。小さなアクションからはじめて、「地域とともにある学校」ぜひ目指したいですね。

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